「欲しい財布を自分で作れないだろうか」
ものづくり始めた出発点は、そんな想いからスタートしました。
生産と消費の絶えざる増大のなか、今の社会では合理性や効率性が求められています。
しかし、そうした「経済の追求」とものづくりにおける「質的価値の追求」とではベクトルが同じとは限りません。
良いものを作るには、やはりそれなりの労力や時間、コストがかかるのだと覚悟して、手仕事で一つひとつ製作しております。
シンプルで飽きのこないスタンダードなデザイン。
愛着を持って末永く使っていただく日用品。
日々の暮らしをより豊かにしてくれる道具としての機能性。
アイデアの発端、素材の選定、型紙製作、裁断、漉き、裁縫などすべての工程をひとりでこなすことが私の流儀であり、また、一貫したコンセプトが保たれると考えています。
日々の生活の中で、ものづくりのヒント、インスピレーションを見つけながら、まず自分が納得するものを、そして多くの方に愛着を持って使っていただけるもの、そんなものづくりを目指しております。
KIKUCHI LEATHER
革職人 菊池健治
Profile:神奈川県出身。成城大学法学部法律学科卒。大学在学中に写真に興味を持ち、卒業後カメラマン養成学校、アシスタントを経たのち商業カメラマンとして活動する。その後、「モノづくり」の魅力に惹かれ、一念発起し独学で革工芸を学び様々な活動を経て革職人になる。時間と手間を惜しまず丁寧な仕事を心がけて、「私にしかできない仕事」を探求し、日々革小物やバッグなどの製作を行う。