「欲しい財布を自分で作れないだろうか」
ものづくり始めた出発点は、そんな想いからスタートしました。

生産と消費の絶えざる増大のなか、今の社会では合理性や効率性が求められています。
しかし、そうした「経済の追求」とものづくりにおける「質的価値の追求」とではベクトルが同じとは限りません。

良いものを作るには、やはりそれなりの労力や時間、コストがかかるのだと覚悟して、手仕事で一つひとつ製作しております。

シンプルで飽きのこないスタンダードなデザイン。
愛着を持って末永く使っていただく日用品。
日々の暮らしをより豊かにしてくれる道具としての機能性。

アイデアの発端、素材の選定、型紙製作、裁断、漉き、裁縫などすべての工程をひとりでこなすことが私の流儀であり、また、一貫したコンセプトが保たれると考えています。

日々の生活の中で、ものづくりのヒント、インスピレーションを見つけながら、まず自分が納得するものを、そして多くの方に愛着を持って使っていただけるもの、そんなものづくりを目指しております。

KIKUCHI LEATHER

菊池健治